IT企業って給料いいの!?地方IT企業の給与明細大公開!

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IT企業で勤める人あるある。

「お仕事何されてるんですか?」
『システムエンジニアです。』
「へー、給料めっちゃ良さそうですね。」

システムエンジニアの方々なら誰もがこんな感じのやり取りを経験したことがあるのではないでしょうか?

私は約15年システムエンジニアとして働きましたが、こんなやりとりを何度行ったかわかりません。

妻もママ友によく
「旦那さんIT関係なら給料いいんでしょ?」
っとよく言われるとか。

かくいう私も大学卒業後、某上場企業に就職するも

『もっと給料の良い職に就きたい!!』

と、考えパッと思いついたのがIT企業であったため、安易にIT企業への転職を決めました。

IT企業 = 高給

のイメージがいつの時代も人々の頭にあるようです。

では、ほんとにIT企業の給料は高いのでしょうか?

同業者の話を総合的に考えると、東京のエンジニアはそれなりに高い給料をもらえているようですが、地方のエンジニアはそれほどでもないように思います。

友人の会社は東京の会社に買収されたら次の月から給料が数万円上がったとか。

やはり東京のエンジニア、東京の会社というだけで給料水準が少し高いようです。

では、地方のエンジニアがどの程度の給料をもらえているのか、15年分の実際の給与を公開します。

もちろんあくまで一例であり、もっと給料をもらえる会社もあればもっと安い給料で働かされることもあるでしょう。

また、地方とは言え、そこそこの都市ですのでさらに地方へ行くともっと給与水準が下がるかもしれません。

それでもエンジニアを目指している学生さん、IT業界へ転職を考えている皆さんの多少なりとも参考になればと思います。

どんな会社?
東京から遠く離れたまあまあ大きな都市のIT企業。
従業員数は50人程度。
主に同地方の中小企業の業務システムや基幹システムの開発(自社開発、外注)、各種サーバーの導入・設定、ネットワークの構築、PCの導入などなどITに関すること全般を手掛ける。

それでは昇給が行われる4月の給料を1年ずつ見ていきましょう。

 

1年目(26歳)

前職がすごい労働時間で、就業規則上の定時は9時 ~ 18時(昼休み1時間)になっていましたが、隠れ定時は7時40分 ~ 21時(昼休みなし、がんばって空き時間に昼飯をかき込む。夜落ち着くまで食べられないこともしばしば)、当然残業はあるが残業代は無しで、ほぼ毎日24時頃まで。繁忙期は夜中~明け方などザラで、24時間営業のお客さんもおり、コンプライアンスのコの字もない時代でしたので、寝ているときに出るまで携帯を鳴らされ続け、出るまでに時間がかかったら『こっちが働いてるときに何寝てんだ!!』と怒鳴り散らすようなヤバい客もいました。
それに加え休日出勤もあり、休みは月3日程度。
それで手取り約16万円。
現在なら完全にアウトな会社でした。
恐ろしい時代です。
※ デカい会社なので現在も潰れていませんし、これからも当分は潰れないと思いますが、現在も勤めている人の話では労働環境はさすがにかなり改善されたようです。

っで、以下が転職後一発目の給料。

総支給は232,120円。 まだ試用期間で残業はありません。
前職よりアップし、なおかつ労働時間も短く、残業代はしっかり支給され、完全週休二日制。
初めのうちは定時になると次々と帰っていく人々を見て、信じられずにうろたえていました。
とりあえずこれだけで転職時は大満足でした。
結婚していたため、配偶者手当25,000円が含まれます。
独身の場合は207,120円ですね。
2年目以降も独身の体で家族手当を引いた金額を計算していきます。

 

2年目(27歳)

2年目、一気に上がったように見えますが、残業42,402円が含まれるため、残業代を差し引いた総支給は 254,200円 です。
残業にはかなりバラツキがあり、このように数万円、十数万円の残業代があることもあれば、数千円、場合によっては全くない月もありました。

これから就職する学生さんへのアドバイス。
残業代を当てにして生活費を計算すると、全く残業代のない月にテンパることになるので残業代は別に考える必要があります。
残業代さえ当てにしていなければ、たくさん残業した次の月などはご褒美で何か買ったり、おいしいものを食べたり、どこかに行けたりします。
残業代は丸々貯金(というか何かしら投資が良い。間違っても銀行の投信はダメ。)に回すのも手です。
後輩には『残業代は全てゲームの課金!!』という強者もいましたが、私のようなファミコン世代のおじさんには理解しがたい感覚であり、なんでゲーム内のアイテム買うのに現金がいるんだ!?と感じるのですが、今の若者にとっては当たり前の感覚なようです。
子供がスプラトゥーンをするためにNintendoオンラインには加入していますが、ゲーム単体が特に安いわけでもなく(スプラトゥーン2は6,578円)、買ったゲームを楽しむのにさらにお金を払わないといけないのは未だ謎過ぎます。

話を戻して、何か一気に昇給した感がありますが、子供が生まれたため家族手当がさらに10,000円上乗せになっています。
給料としては 219,200円
1年目は12,080円の昇給
職能給なるものが8,080円上がっています。
この調子で上がっていけば10年後は34万円!?期待できます!!

 

3年目(28歳)

3年目、残業があまりなかったため額面は減っていますが、残業代と家族手当差引後の総支給額は 227,200円
2年目は8000円の昇給です。
職能給なるものが4,000円アップし、住宅手当が謎に1,000円プラスされています。
1年目ほどは昇給しませんでした。

 

4年目(29歳)

4年目、残業代、家族手当差引後の総支給額は 242,200円
3年目は15,000円昇給したかに見えましたが、資格を取得したため特殊手当の名目で10,000円が上乗せされていますので、昇給としては5000円でした。
会社指定の資格を取得すると永続的に手当が貰える素晴らしい会社でした。

 

5年目(30歳)

5年目、手当差引後の総支給は 245,200円
4年目の昇給は3,000円
5年目にして昇給幅がしょぼくなってきました。

貧富の差

30歳ぐらいになると高校や大学時代の友人と、同じサラリーマンでも貧富の差が生まれ始めます。
人によっては未だ手取り10万円代である一方、50万を超える人間なども出始めます。
私は友人たちと普通に給与明細を見せ合ったりしていたので旧友と会うのが楽しかった。
就職を目指す学生のみなさん、なんだかんだで第二地銀でも銀行員の給料はなかなかですぞw 地銀になるとそれはもうwww
給料見せっこは自分の立ち位置が分かるのでなかなか良いですよ。
ちなみに私の友人たちは社長、2種公務員、銀行員、上場企業会社員、地方中小・零細のラインナップでしたが、社長 > 2種公務員 > 銀行員 > 上場企業会社員 ≒> 地方中小・零細ぐらいの感じで、年を追うごとに並びは銀行員と上場企業会社員が入れ替わり、他は差が開いていく一方といった感じでした。

6年目(31歳)

6年目、手当差引後の総支給は 248,200円
5年目の昇給は3,000円!!

  

7年目(32歳)

7年目、手当差引後の総支給は 251,200円
6年目の昇給は3,000円!!
もはや3,000円しか上がりません。

私はこの年に特に大きな役職の変更がなかったこと、給料が2年連続でほぼ上がらなかったことで、会社での出世には見切りをつけ別のことを始めようかと考え出したのはこの頃です。

 

8年目(33歳)

8年目、手当差引後の総支給は 254,200円
7年目の昇給は安定の3,000円。
第2子誕生により家族手当は5,000円追加されています。

 

9年目(34歳)

9年目、手当差引後の総支給は 257,200円
8年目の昇給もやはり安定の3,000円。
この頃、社長が朝礼で『毎年の昇給を当たり前と思うな!!』と宣い会社がザワつく。
私は残念ながら毎年3,000円ぽっちの昇給をありがたがる広い心は持ち合わせておらず、朝礼で堂々とこの発言をする会社に対して『この会社終わったな』と思ったのを覚えています。
サラリーマンを辞めた今でも毎年3,000円の昇給をありがたがって、会社への感謝を忘れず、社長を神と崇めて働かないといけなかったのかは疑問。

 

10年目(35歳)

10年目、手当差引後の総支給は 253,200円
・・・・・減った!!
そうです。
永続的に貰えるはずだった資格手当に異論を唱える人が現れ、一時金という形に変更になり廃止になりました。
過去10年を見てお分かりの通り、ほぼ昇給がない会社で、自力で勝ち取れる『残業代』と『資格手当』2本柱の一本が崩れ落ちました。
資格を取ろうとしない人に限って、『資格なんて意味がない』と言って勉強せず、こういう所は妬んで異論を唱えるんです。

話は逸れますが、自分の出会った資格を取らない人間は主に2パターンいました。

① できる頭の良い人 or ② やる気のない人。


① できる頭の良い人は『広い試験範囲の無駄な部分は勉強したくない!知識は必要に応じて身に付ける!!』という確固たる信念の元、わざわざ資格の勉強しなくても必要な勉強を続けることのできる意識高い系の人。

②ー1 やる気のない人は『資格なんかとっても意味がない』といいつつ勉強をせず必要な知識すら持っていない人
②ー2『勉強する時間がない』と言いつつ休日には競馬やパチンコに行っている人。
②ー2に関してはただの言い訳だから問題ないのですが、②ー1の人に関しては、本人は①の部類と思っている人が多いから質が悪い。
『俺、プログラマーだからネットワークとかセキュリティのこと聞かれても、、、(50代男性)』とか平気で言うタイプの人です。

閑話休題、資格手当10,000円マイナスで、住宅手当が謎の3,000円アップ(お情け?)で、▲7,000円。
結果9年目の昇給もやはり安定の3,000円。

それ以外にも何かがっつり減ってます。

原因は家族手当。

前年まで45,000円あった家族手当が15,000円に・・・・・。

鋭いあなたは察しがついたはず。。。

そう。。。

離婚。。。。。

  

・・・ではなく、妻がフルタイムで働き始め、扶養が外れました。

しかしこの家族手当、入社当時は配偶者のみで25,000円あった家族手当がその妻が抜けることで30,000円の減額。
今気づきましたが謎です。
もし間違いであったとしても、今さら返還請求は無理でしょうなぁ・・・。

貧富の差の拡大

35歳にもなると、サラリーマンでも若くしてかなりの役職に就く友人などが出現し始め、貧富の差はますます顕著になります。
マンションのローンの支払いで苦しんでいる人間を横目に芸能人の家のような新築一軒家を建てる輩が現れます。
新車のミニバンを購入して目を輝かせている人間を横目に、会社から社用車兼自家用車に高級車を割り当てられ(しかもガソリンカード付)たり、レクサスなどを購入する輩が現れます。
こういうのを目の当たりにすると、特にスキルを持たずにサラリーマンとして一生やっていくなら上場企業は圧倒的に強いと感じます。
上記のような富裕層の友人たちはほとんど上場企業のサラリーマンか、2種の国家公務員です。
ここを逆転するには独立、起業しかないかと思います。
中小企業、零細企業で一部上場企業並の給料を手にするのは、なかなか難しいかもしれません。
それ以外ではワンチャン、ベンチャー企業へのアドベンチャーに成功すれば高給を手にすることはできるかもしれません。

 

11年目(36歳)

11年目、手当差引後の総支給は 256,200円
10年目の昇給もやはり3,000円。

もしも会社に10年勤めていて同じような状況にある人がいれば、絶対に他の稼ぎ口を作っておく必要があります。

現在は副業が認められている会社も多いので何かしら興味が向くものがあれば始めた方が賢明です。

 

12年目、手当差引後の総支給は 259,200円
結果11年目の昇給も地獄の3,000円。

13年目(38歳)

13年目、手当差引後の総支給は 262,200円
結果12年目の昇給も絶望の3,000円。

14年目(39歳)

14年目、手当差引後の総支給は 265,200円
結果13年目の昇給も限界の3,000円。

 

15年目(40歳)

15年目、手当差引後の総支給は 268,200円
結果14年目の昇給も3,000円。

40歳ぐらいになるとかなり責任も出てくるのにほぼ昇給無し。

もはやこんな会社で働く意味など見いだせなくなり、『この会社はダメだ』と、感じたときから約10年で退職。
準備していたこともあり、今は自由にやりたいことをやりながらなんとか生活することができています。

 

結局のところIT企業って給料いいの?

この会社での30歳で考えてみます。
月の総支給が約28万円。
ボーナス夏冬合わせて約60万円程度。
残りは残業代で年収約421万円でした。
この年は残業代が30万円程度ですが、残業代はその年のプロジェクトによりバラツキがあり、残業代により年収が跳ね上がることもありました。(もちろん逆も)
現在は働き方改革の名のもとに帰らされることが多くなり残業は減る傾向にあり(かと言って仕事は終わらず自宅で資料作りをすることも、、、)、以前は休日に出勤すれば、割増しで手当てがもらえていましたが、現在は手当は貰えず強制的に(どうせ有給が余るのに)代休を取らされたりと、現在であればこの年収より低くなる可能性が高いですね。

以下、この会社での5歳ごとの年収(残業、ボーナス込)
 30歳年収 = 約421万円
 35歳年収 = 約439万円
 40歳年収 = 約478万円

 

各年齢の平均年収
 30歳男性の平均年収は435万円(男性)。
 35歳男性の平均年収は488万円(男性)。
 40歳男性の平均年収は539万円(男性)。
 参考:doda『年代別・年齢別 平均年収情報』

全年齢で平均年収は下回る結果となり、徐々に格差は広がっていく結果となりました。

私の勤めた会社は日本古来の主任、係長、次長、課長のような役職はなく、ほぼ昇級という概念がなく、給料が上がるチャンスがほぼなかったことも一因と考えられます。(売上が良かった時に臨時ボーナスが出るため、年収が上がる年はあった)

【調査&検証】30代SEの年収が二極化。 転職で「年収600万円以上」を叶えるためには? – エンジニアtype | 転職type
2020年の記事であるが、この記事を信頼するのであればまあ普通の年収ぐらいは貰えていたのかと。

ただ、約20年前に転職する時点では上記のような「(若いうちに)年収600万円以上!!」みたいなものを夢見て胸躍らせて転職したので個人的には物足りない結果となりました。

また、IT企業と一言で言っても、自社開発、二次請け、ソフトウェア開発、ネットワーク関連、セキュリティ関連などいろいろあり、それぞれで働き方や給料も違ってきますし、同じITでも現在であれば、AI関連の技術者やデータサイエンティストなどは全然給料が違ってきます。

  

結局のところ地方ITエンジニアの年収は良いのか!?

ITエンジニアの平均年収はいくら?給料アップを目指す方法や転職事例も解説 |IT・Web業界の転職ならdodaエンジニア IT

上記サイトによれば、SE・プログラマの場合、30代 = 477万円、40代 = 547万円。
また、私はネットワークエンジニアとしても働いており、30代 = 505万円、40代 = 637万円。
他にもプロジェクトによってはセキュリティ、コンサル、PMなどいろいろな役割を担う必要がありました。

各エンジニアとしてはかなり安い給料で働いていた可能性はありますが、小さい会社であったため、どうしても様々な役割を担っていかないと仕事が回らない状態であったため仕方ないのかもしれません。

また、これらが東京と地方の差によるものなのか会社の給与水準が低いだけなのかは判断できません。

しかし、自分がいたこの会社に関しては土日は休みで、有休も消化しやすく、イメージしていたほど残業があるわけでもなく残業代もしっかり出て、人間関係に関しても概ね良好で不満はありませんでした。

給与に関しては、プライベートの時間が多く持てたことで他の稼ぎ口も作ることができたため、暮らしにそれほど不自由はありませんでした。

 

IT企業に就職、転職するのはオススメ?

個人的にはオススメです。

そこらへんのパソコンに詳しい人とシステムエンジニアとして働いて身に付くパソコンやITの知識はハッキリいって別物で、様々な場面で役に立ちます。

もちろん趣味でハッカー並の知識を身に付けている人も少なからずいますが、そこら辺のパソコン好きぐらいでは太刀打ちできないぐらいの知識や技術はOJTで身に付けることができます。

例えばこのブログサイト。

私はWordpressは触ったことありませんでしたが、基盤があるため半日程度で仕組みを調べ、2日間でサーバーの契約から、一つ目の記事の公開まで行うことができました。
※ 現在はSEでなくても仕組みまで理解する必要がなければYoutubeを見れば1日で開設することはできますが

このようにSEとしてITの知識を身に付けると、ITと名の付くものに関してはほとんど応用が効くようになります。

システムエンジニアとして数年OJTのつもりで働くことで、もっと給料の良い会社や、興味を持った分野に特化した会社に転職することもできます。

知識を活かして、IT以外の業種で社内SEとして働く道も開けます。

資格を取っておけば、転職でも多少有利になります。

IT企業で技術を身に付ければ私のように40歳で辞めても、ありがたいことに声を掛けてくれる人もいます。

但し、技術はどんどん新しくなっていくので、勉強を続けられる人でないと厳しいです。

以前はドッグイヤー(人間の成長スピードの5倍程度)などと言われていましたが、最近ではラットイヤー(人間の成長スピードの20倍)と言われるほど技術はすごいスピードで進化して行きます。

新しい技術を自ら進んで習得していかないと、あっという間に置いていかれます。
※ 古い技術でもモノによっては極めていれば重宝されることも

『そこら辺のパソコン好きぐらいでは太刀打ちできない』と前述しましたが、以前より情報の取得が容易になったため、お客さんにも『そこら辺のパソコン好き以上』の知識を持った人がいることもしばしば。

少なくともその人たちよりは知識を身に付けていかないと恥ずかしい思いをします。

恥ずかしい思いで済めば良いですが、『あそこの会社(またはあの人)は技術・知識が足りない』とのレッテルを貼られ取引がなくなる恐れもあります。

IT業界(に限ったことではないと思いますが)に就職する場合、辞めるまではずっと勉強を続けていく覚悟は必要です。
※ Chat GPTの出現によりプログラマーの存在が急速に危うくなっている気が

 

IT企業の労働時間

ここも就職するときに気を付けるべきポイントかと思います。

残業はそれなりにありますが、以前のように定時の如く当たり前に夜中まで働かされるような会社は少なくなっていると思いますが、納期が迫っている場合に遅くなったり、トラブルなどが発生すると解決するまで帰れないことなどは仕事の性質上どうしても発生します。

『サーバーが止まった』『システムが動かない』『メールが送受信できない』『ウイルスに感染した』などが夕方に発生した場合、当然ながらできるだけ早く対応し、遅くとも翌日の業務までに回復して翌日の業務に支障が出ないようにしなければなりません。

しかもこういうことは大抵「さて!帰ろう!!」と思った矢先(18:00以降)に発生します。
大きな会社の場合は外せない用事があれば他の担当者にお願いすることも可能かもしれませんが、小さい会社に入ってしまうとどうしても属人的な仕事が増えるため、自分以外では解決できないこともあります。
その場合、夜にプライベートの予定が入っていたとしてもキャンセルせざるを得ません。
トラブルの重みによっては帰宅後に呼び出されることだってあります。

また、システムの入れ替えなどはどうしても休日や業務時間後ということが多いため、休日出勤や夜間作業などが発生することもあります。

その点に関しては、きちんとした会社であれば、休日出勤の場合手当が出たり、代休を取れたりし、夜間作業の場合はその日を夕方から出社にシフトすることや、翌日を午後出社に変更することで対応する会社がほとんどであると思います。

残業代が正しく支払われるかもポイントです。

上記の私が働いていた会社の場合、残業代はしっかり支払われていたため、年収の内残業代が数十万円が占めていました。
※ 残業代を引くと平均年収に全然届きません

中には初めから残業代は給料に含んでいて、超えても支払われない場合や、最近では『裁量労働制』を採用している企業も多く、「ノー残業代労働制」「定額働かせ放題」「労働者のサブスク」などと揶揄されており、あまり評判はよろしくありません。

当然、裁量労働制でも正しく運用し、規定の労働時間を超えれば残業代が正しく支払われる会社も(たぶん)あると思いますが。。。

残業代がしっかり支払われていたという点で、モチベーションを落とさずに時間外労働を行うことができましたが、残業代が固定の場合やまったく支払われないとなると、どうしても時間外労働はかなりテンションが下がります。

 

IT企業で働く人は暗い人が多い?

自分は就職する前までは、『プログラマー ≒ ゲーム好きの人が特技を生かして就職』みたいな人が多いのかと勝手にイメージしていました。

妻にも就職前から『ヤバい人が多そう』とか言われてました。

実際のところマニアックな人の出現率はそれほど高くない(というよりは他の業種と変わらない)ように思います。

中には『アニメ好きっス』『ゲームバリ好きっス』みたいな人はいますが、前職の大部分が体育会系の営業ばかりの会社でもそういう人は一定数いたので、出現率はそれほど変わらない(か、若干は高い程度)と思います。

『人と話すの苦手っス。社内に籠ってプログラム書いていたいっス。』

SEを目指す人の中にはこんな人もいるかと思いますが、システムはお客さんと蜜に打ち合わせをしながら開発していく必要があるため、人と話ができない人はSEになることはできません。

『人と話すのが苦手で営業は無理だからSEになろう!!』見たいな考えの人は改める必要があります。

取引先の問題点を改善する提案をしていかないといけない場面も多々あり、お客さんとのコミュニケーション能力はかなり求められます。

また、SEの仕事は理系のイメージが強いかもしれませんが、文系の人も多く活躍しています。

私が勤めていた会社もSEの約3~4割は文系出身者でした。

文系、未経験でも努力次第で問題なくプログラムは書けるようになります。

 

まとめ

比較対象が公開されている平均年収しかないため、どの程度参考になるかはわかりませんが、少しでも就職するときの目安にでもなればと思いこの記事を書きました。

周りを見る限り、同県でも他のIT企業に勤めればもう少し貰えるような気がしています。

地方の中小企業でも、全国の平均年収を超えていたことを考えると、やはりIT企業の給料は他の業種より良いのかもしれません。

いずれにしても、IT企業で働くこと自体は非常に楽しく、それほど仕事を苦に感じることはなかったので、特にITに興味がなくても『高い給料で働きたい』という理由だけでIT企業を選択するのは(本当に給料が高いかは別として)個人的には全然ありだと思います。

 

年収推移まとめ

1年目 207,120円
2年目 219,200円 (+12,080円)
3年目 227,200円 (+8,000円)
4年目 242,200円 (+15,000円)
5年目 245,200円 (+3,000円)
6年目 248,200円 (+3,000円)
7年目 251,200円 (+3,000円)
8年目 254,200円 (+3,000円)
9年目 257,200円 (+3,000円)
10年目 253,200円 (-4,000円)
11年目 256,200円 (+3,000円)
12年目 259,200円 (+3,000円)
13年目 262,200円 (+3,000円)
14年目 265,200円 (+3,000円)
15年目 268,200円 (+3,000円)
昇給 = 61,080円(15年)

これを安いと思うか高いと思うかはあなた次第です。

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